May 22, 2014

春マルシェ、まったりとデビュー(パート2)


『おびさんマルシェ 2014 5/11』


快晴の、春風がとても気持ちのいいマルシェでした。
「遅刻したら今回はもうどうしようもないよ大丈夫か」と言ってる割に他人事の様な危機感の薄い心配事は、
振り分けられた通りの中で一番乗り☆という、毎度疑われる血液型と性格の不一致問題をも掻き消す"A型らしさ"をついに発揮!
逆に一番乗り過ぎて「わたしのスペースここでいいのかしら?え、ちょっと・・・人待とう・・」と特になにか時間の余裕が出来たとか、そういう事はなかったです


そして、
今回も引き続き新作なしだったので、こじんまりの開店です。
おとなりさんがこの、気持ちのいい春風と飛び立とうとするポストカードを巡って戦う、のどかなブースです。

昨年はわたしも、布ガーランドが袋ごと通りに吹っ飛んでいくので通行人に踏まれる前に拾えという、
割とハイレベルなゲームに、ブースから必死の速さで飛び出して拾うというよくわからない、
さらにこのどんくさい状況を横で茶化してくれる人もいないボッチの留守番をしたなと、今思い出しました。


そんな感じで、痛みの酷くなってきたラッピングのOPP袋を入れ替えたり、
ラベルを張り替えたり、新しく新調した☆マイテント(!!)をどうやって持っていくか思案したり、
結局新作を完成させるまでには到りませんでした。
それどころか!
定番のGarland『きのこ狩り』がすっかり在庫なしになっていたのに、補充ができなかったり・・・
本当に今回は品薄状態で申し訳なかったです・・・。





おびさんの、この石畳が大好きです。パヴェパヴェ!と、無駄にオシャレに言いたくなってしまいます。
頭にかかるのはアメリカ橋なので全然おしゃれじゃないですが。



いままでは委託先のテントを借りていたのですが、ついに自分でテントを買っちゃいました。
なのにちょうど写真撮ろうと思った瞬間、人の波でテントが写ってないっ・・・!!

急ぎだったのでまったく思い入れのないオレンジしか選べず、
初めて「わたしって"色好き"なのにこんなにオレンジという色に対しては思い入れないんだな」と驚いたくらいのチョイスになってしまったのですが、
目立つしまぁいいかなとしょうがないので思ってます。ブランド名にあるからには山ッぽく緑が欲しかったな。。


そうそう、今回久しぶりにウチの店長ブタが看板ブタやってました。
冬にはみなさんのリクエストに応えて、ベストかパンツくらいは編んであげたいもんです。
(一枚目の写真参照)


2人の心強いお友達兼ブース山分け作家さんがいるのを良い事に、
本人も気がつかないうちに1時間くらい余所さまをほっつき歩いてマルシェを満喫してたらしく、
手に戦利品の入った袋をぶら下げ帰った時には、
第一声「どっかで倒れてるかもしれん!って言ってたんでー」との優しい言葉に、涙がチョチョ切れる程嬉しかったです。
ゴメンョ次はちゃんと言ってくよじゃ1時間したら帰るからって・・・




そんなユルイ雰囲気で、話題は次回の真夏の参戦へ。
7月・・・ハードだろうなぁ、出す方もだけど見る方も・・・←どうやってもマルシェはしっかり客としても楽しみたい派
ちなみに、次回は76日開催予定となっております、出店がちゃんと決まったらまたこっちで連絡します:)


今回手にした戦利品(普段より40%増量)もまた、今度機会があれば紹介したいなぁ。




次の夏日に合わせて、こんなビーズブレスレット"2014さまーこれくしょん版"、を作ろうかなと思ってます。
2013版も意外にもあまり在庫ないのでビーズがまだ手に入るのだけ作っておこうかな、なんて。
この染めたトーションもまだたくさんあるし。


イベント終わりの1週間は作る気やる気がもりもり湧いてくる楽しい時期。
あれもこれもとアイデアが閃き過ぎて「あ、こんなに作れないや」我に帰るのが週末あたり・・・
そんなわけなので、とりあえずはガーランドの欠品カラーを補充しなければ。



きっと、こんなノリであっという間に次回のおびマルになってしまいそう――、
次回、待ちわびた夏と一緒に、新しい作品をたくさん持って行けますように。(まさかの神頼み)



May 15, 2014

少数先鋭のかわいらしさ。




日曜日に、はじめて自分(と二人のお友達作家さん)だけでイベントに出て、
――・・・まぁ、毎度今までも思っていた事ですが、
ディスプレイの布をどうしよう、かわいいのかナチュラルか北欧風かどれだといいだろうとか
荷物をいかに軽量化していけるか考えつくしたりだとかブランドのイメージ作りにはやっぱSNSしたほうがいいんだろうかと悩んだりだとか、
なんとかかんとか思うけれどもとにかくもは、商品があっての話だな。と、他店さんの豊富な商品陳列を見ながら思うわけです。

そんなわけで、うちの(思い入れたっぷりながらも)少ないラインナップから、
唯一の委託店様だったLampさんち限定で置いてた、"miniガーランド"を
最後ですので、たっぷり語りたいと思います。(お店の方は18日までとなっております!)





イベントではお試しでという気持ちで売っているミニガーランドに、
もっとお店のイメージっぽい楽しい雰囲気を付け足したくて、リボンをそれぞれにトッピングしてます。

すべてのGarlandには名前をつけているのですが、
同じ名前がminiのラベルにも書いてあるので見て楽しんでみて欲しいなと思います。

因みに。
上から 『Paris-パリ-』、『きのこ狩り』、『ダーク』。

"パリ"と"きのこ"には、シルクリボンとAVRILの変わり糸を、
"ダーク"にも夏の変わり糸をりぼん結びにして、フェイクレザーのコードと
これまたシルクリボンに負けずお気に入りの、ミシンのラメ糸を結んでます。
―・・・このレザーコードの結び方って、自分で作ったのに毎度追加で作る度に分からなくなって、
自分の作った見本を前にしばらく静止状態に陥ってしまうのが儀式化。情けない・・・




去年の夏に、定番5タイプのGarlandに3タイプ新作を追加。
その時に、こちらのminiにも2タイプ新作から追加しましたが、配色はこのminiだけのオリジナルになっているんで、
自分でも見本を見比べないといけないややこしい仕様に。けど思い入れがその分、熱い2タイプとなってます。

上は『ビオラ』、下が『hirsitalo(ヒルシタロ) -冬小屋-』。
・・・だんだん配色数が増えてるのは、気のせいではありません。

ビオラは、とにかく紫のフェルトが綺麗な発色で買いこんでしまっていたので、使うっきゃない!と、
落ち着いたパープルテーマで臨んだのに結局派手好みの、蛍光黄色を挟んでしまっているというところが・・・逆にポイントです。

自分で染めた黄色いブークレと、廃番の毛糸を使っているので定番にこの先出来ないのが、作者としては寂しいところ。

ヒルシタロ*というおかしな響きは、もちろんフィンランド語です。
本当は、北欧の短い夏に遊ぶ山小屋をイメージソースにしたかったのですが、
このminiに取り掛かる頃には北欧だけでなく高知でも夏は終わっており、並べたフェルトの配色は自然と冬の様でした。
*厳密には、ログハウス的な意味らしいのですが

これまた廃番の夏糸と、トーションレースでナチュラル系っぽい、
かわいらしさが一番出ているタイプかもしれません。




ひとつひとつ作っている時の作業は、予想以上に切迫感があります。
なにせ手先が器用ではないので(えー)指先がつりそうになりながら、細いガーランドのヒモに繊細なシルクリボンをりぼん結びなんてやってるわけです。

皺になりやすい繊細な素材なので、ラッピングはさらに気を使ってピンセットを発明した人を心から尊敬しながら作業を終えます。




こんなに開けっぴろげで書いてしまっているのは、
たぶん自分はどちらかと言うと、出来あがった商品より、その過程や・・・―いやむしろ素材や質感の方に楽しさを感じて作っているタイプなので、
まだまだ語り尽くせないほど、特にGarlandはそれぞれの色のイメージだったり芯糸と上糸との相性の話などまったく尽きません。

そんなわけで、きょうも素材に埋もれてあーでもないこーでもないと気持ちだけ膨らませて、結局、商品数は増えないのです。

マイペースに、マニアックに。今日も作業を進めています。。。:)





May 14, 2014

改めまして。思い出より愛を込めて、ろうそく一つ。


どーでもいい私事ですが誕生日でした。
自分が20代に想像した30代とは色んな意味で掛け離れた日常ですが、
まぁ、ケーキを祝ってくれる人達と食えるのは、貴重な"想像の範囲内の一つ"であり幸せな事です。




高校生の頃、頭の中はその現在とは掛け離れた将来像の妄想と明日の予定と、ただただファッションで埋まっている毎日でした。

とにかくファッションの世界に夢中で、裁縫のさの字もかじらない超素人であるにもかかわらず、
スカートやカットソーをせっせと縫っていたもので、
今の"頭で考え過ぎて手が動かない病を患うばばあになってしまった自分"からは信じられない活力だったなと思います。

たとえスカートの裾が地面から垂直でなくても、ステッチ幅が波打っていても、
カットソーなんて出来あがってさぁ着ようと腕を通した瞬間あ、頭が入らないんだという事にはじめて気がついたとしても、
この何とも言えない情熱みたいな――"これが若さか"的な雰囲気をどうしても感じて捨てられず、未だに取ってあったりします、
開き口の見つからないブロード地で出来たクルーネックのカットソーを。クローゼットの奥の奥の奥の方に。



それには当然、――zipperやmakingや装苑を友達といるより長い時間眺めている手作り系ティーンにとってはごく自然な話で、
自分のブランド名がすでに決まっており、しっかりタグも作って縫いつけてあるわけです。

オシャレでトレンドな特集ページではなくストリートスナップの端に位置するようなへんてこな格好をしたわたしを、
家庭科の先生は楽しそうに会う度に全身ファッションチェックしてくれていました。
わたしはまだ化粧するのもどきどきする年頃でとにかく照れくさくて、はにかむので精一杯だった思い出があります。
「また今日も面白い格好してちょっと見せて"姫!"」の呼び名が、照れ終わった帰宅後になって、
おかしな格好で派手好みで超すーぱーマイペースな自分になんてぴったりなんだろうと妙にしっくりきたもんで、
「誰でも身に着けるとお姫様気分になれる」だなんてもっともらしい注釈もつけ、
服飾系学校に進んだ後はあほみたいにタグを発注した、なんて懐かしい良い思い出です。まだたくさん残ってるっていうね。


ただ、その頃から姫系なんてジャンルが出来て『姫』の言葉の認知が広がると同時に、
自分が抱いていたイメージとは違うイメージが含まれ、バージョンアップしてる気がして否めず、更には名前としてnetで使っている人があまりに多くって、
コンセプトやアイデンティティのみならず青春の思い出なんて中二的な大きなものまで思い入れていたブランド名を、舌打ちため息と共に焼却。





スカートの裾は床と垂直に、ステッチは美しく、伸縮率のない生地には開き口を、
作ったあとそれを着て表に出られないと分かったらクローゼットにしまい込まずに処分する。
ま、実行できているかは別としていくつもの事を学んで大人と言われる年にもなって、
予想外の成り行きで自分のブランド名を考える作業と再会。


覚えてもらいやすいように、W△Mと記号化して表記しているものの、
正式名である"witchy mountain"には、こんな10代のエピソードなんてネタもなにもないですが、それなりの思い入れを持って決まった名前です。
いえ、ちゃんと理由はあるんですよ、でもそれはまた別の機会にお話しできればと思います。



たとえロウソクが一つ増える憂鬱を感じていても、
箱を開けた時にやっぱりこぼれる嬉しさくらいの、そんな身近さのあるあったかいブランドにしていきたいと思っています。

その過程を、少しでも綴って、作っている商品への思い入れを少しでも伝えられたら・・・そう思ってこのブログを"news"ページとは別に構えました。
自分も憧れの作家さんやブランドのブログを楽しんでいる様に、
お客さんとしてだけでなく読者として、楽しんでいただけるような日記にできたらと思っています。

改めて、どうぞ、これからも御贔屓に。よろしくお願いします!









May 9, 2014

微笑み返しの春


2014年、やっと最初のイベントで、一年ぶり今年はじめての投稿です。ゴメンナサイ...


去年の楽しみにしていた12月の恒例イベント前に体調を崩して出店を断念し、
たくさんの赤や緑やゴールドのきらきらしたクリスマス用の材料を棚に押し込んで、
悔しさいっぱいに休養し、春がきて念願の参加出店です!


newsの方でも書きましたが、お世話になりっぱなしの委託先である『Lamp』さんの閉店に伴い、
ずっと出てきたこのイベントへの参加も『Lamp』ののれんでは最後となりました。
そういう事もあったので、今回参加できて本当によかったなぁと、今写真を見ながら安堵しました。。。




↑最後なので記念撮影の全体像。こちらは2日目。

そんなわけで、友人を通しての出会いでしたが、
まさか自分がこうして何かを作ってイベントに出るようになるなんて考えてもいないことでした。


初心者で勝手の分からない、イベントへの参加などお世話になりっぱなしのまま、
なかなか商品も思うように納品できずに、お店がなくなってしまう事に心からただ寂しいです。
今、こうしてイベントに出るのが楽しくてしょうがないだなんて、本当に大切な出会いでした。


まだまだ自分が作りたいものを"商品"として作っていくっていう作業は、
思ってた以上に試行錯誤の繰り返しで慣れず、作家だなんて名乗れるようなレベルにはないと思っているのですが、
イベントへの準備をあれこれ進めたり、ひとつ売れてガーランドを紙袋に入れてお客さんに渡す度、素直に嬉しくてしょうがないんです。
だから、これまでの感謝も勇気に変えて(笑)、これからもこれまで出ていたイベント中心に個人として出店していきたいなと決めました。
たくさん学ばせて貰ったことと、"マイペース"を大事に頑張りたいと思います。





さて、今回、背面にいつも飾るポンポンガーランドとフェルトガーランドのディスプレイに1.5mを使った効果か、
夏には短めガーランドが人気だったんですが、今回は長めが人気でした。
やっぱりディスプレイするのって楽しいですね。
集合時間に目が覚めて大遅刻した、なんちゃって作家の言うセリフではないと大っ変っ反省しつつですが。
いつもやさしいlampのメンバーさんたち・・・、これからは自分でするわけでそんなわけにもいかないわけで、ちょと心配です。割とまじに




今回は秋までに貯めておいた在庫のみでの出店でした。
夏に新作として数品作った手染めトーションレースのヘアアクセサリー。
繊細なトーションに流行りのシャーベットカラーで、かわいいです。(自画自賛)
かわいすぎて自分ではつけられないので春先のスタイリングに是非!お勧めデスv




ディスプレイをちょと工夫してみた定番ミサンガ。
こちらも手染めの変わり糸や絹糸、シルクリボンなどを使っているので、ラベルを見てみるのも楽しいかなと思います。
たまに書き忘れてるのもあるので気軽に聞いてね!




Lampの作家さんみんなで最後に記念撮影。
名残惜しくも来週のイベントで会えるメンバーなんかとも、毎度のことながら念入りに労いとお別れ。
施設前に並んだ"お迎え"の車の列の前で、
自分も大きな荷物をひとまず置いて一息ついたら、見上げた、見慣れた普段の夕方の空があまりにもきれいだなんて、見入ってしまいました。